おせっかいな看護師さんの一言「人に手を振るということ」

西原宏夫さんは、(株)にしはらグループの会長及び別会社のデザインルームワン(デザイン、広告、看板)の社長も兼務されてします。西原社長は最初わたし(高橋恵)の本を100冊かってくださり、講演の機会をくださった方です。忘れられない方です。その西原社長が20年以上毎日続けれているSNSの「人の心に灯をともす」で紹介されていた感動的なお話となります。
おせっかいな看護師さんの一言の「人に手を振るということ」から始まった物語です。

西原宏夫さんは、(株)にしはらグループの会長及び別会社のデザインルームワンの社長
西原宏夫さんは、(株)にしはらグループの会長及び別会社のデザインルームワンの社長

1.おせっかいな看護師さんの一言「人に手を振るということ」

人に手を振るということ
南蔵院住職、林覚乗(かくじょう)氏の心に響く言葉より…

ある病院に、頑固一徹で、ちょっと世をすねたおばあちゃんの患者がいました。
家族から疎まれていたせいでしょうか。看護師さんが、優しくしようとしても、なかなか素直に聞いてくれません。「どうせ、すぐにあの世にいってしまうのだから」と、かわいげのないことばかり口にします。困り果てた看護師さんが、機嫌のよいときを見計らって、毎朝、病院の窓から見える、通勤の工員さんたちに、手を振ってごらんなさいと言いました。どういう風の吹き回しか、おばあちゃんは、朝、ベッドの上に身を起こし、言われる通りにしてみました。
中には知らぬ顔をして通り過ぎる工員さんもいましたが、何人かは手を振って返してきました。その反応がうれしかったのか、おばあちゃんは、毎朝、病院の近くに出勤する工員さんたちにあいさつをするのが日課になりました。工員さんたちの中にも、病院の前に差しかかるとき、決まって窓を見上げるひとが多くなりました。「ばあちゃん、おはよう」、言葉はお互いに聞き取れなくても、心は十分に通い合いました。
まるで嘘のように、おばあちゃんの表情には笑顔が戻ってくるようになりました。看護婦さんたちとも打ち解け、態度からケンがなくなりました。

おせっかいな看護師さんの一言でおばあちゃんに笑顔が
おせっかいな看護師さんの一言でおばあちゃんに笑顔が

2.おばあちゃんの生きている証「人に手を振るということ」

しかし、病気はだんだん重くなります。それでも、おばあちゃんは朝を迎えると、手を振ろうとします。まるで生きている証でもあるかのように、日課を続けようとしました。
おばあちゃんは、亡くなりました。
今度は、工員さんたちが淋しい思いをする立場になりました。訃報を聞き、その鉄工所に勤める工員さんたちは、病院の近くに集まり、おばあちゃんが毎朝手を振ってくれた窓辺に向かい、深々と黙祷を捧げたそうです

3.老人問題は老人の存在価値の希薄さから

私は、この話を聞いて胸が詰まりました。このエピソードに、老人問題のすべてがあると思ったのです。老人の淋しさとは、何からくるのでしょうか。ひとり暮らし?いいえ、それ以上に、老人の存在価値の希薄さからです。少なくとも、私はそう思います。
「おじいちゃんがいてくれたから、よかった」とか「おばあちゃんの笑顔がかわいい」 など、老人の存在価値がどんな形ででもあれば、たとえひとり暮らしをしていても、救われるのではないでしょうか。
ところが、「老人のあんたたちは、いつ死のうが、いなくなろうが、世の中の動きとは関係ないんだよ」というのが現代の風潮です。これが、老人の孤独感に拍車をかけているのではないでしょうか。
インドのカルカッタに住んで、貧しいひとびとのために命を賭けて奉仕しておられる尼僧に、マザー・テレサという方がいらっしゃいます。その立派な功績により、ノーベル平和賞を受賞されたのですが、そのときの言葉に「天然痘も癌も脳卒中も、決して怖い病気ではありません。
本当に怖い病気とは、あなたのような人間がこの世にいてもいなくてもいいのですよといわれたときの孤独です。この病気ほど怖いものはないのです。この病気を治す病院も薬も今はないのです。この病気は、外の優しい心でしか癒すことができないのです」とあります。

4.「人に手を振る」という些細な行為が孤独を癒す

ひとりの人間が生きていくためには、たくさんの見えない支えがあり、自分が生きることがまた多くのひとびとの支えでなければいけないはずなのです。にもかかわらず、私たちは自分だけで生きているような気になって、孤独を味わっているひとの存在に気が付かなくなっているのではないでしょうか。
また、そういう自分自身も孤独の中にいることを忘れているのではないでしょうか。おせっかいな看護師さんの一言「人に手を振る」という些細な行為が孤独を癒すこともある。
誰に対しても…
あたたかさや、思いやり、優しい気持ちを常に投げかけることのできる人でありたい。
以上 ここまでが西原宏夫社長のブログからのご紹介となります。

西原宏夫さんは塾長として「西原ゼミ」を開講
西原宏夫さんは塾長として「西原ゼミ」を開講

5.「人に手を振る」おばあちゃんの気持ち、工員さんの気持ち

私(高橋恵)も18時の薄暗いベットで涙が止まりませんでした。うたた寝していたら陽が落ちて誰もいない静けさと暗闇で読んだこの投稿。おばあちゃんの気持ち、工員さんの気持ち、言葉なくても手に取るように。会話がなくてもお互いの気持ちに胸がいっぱいでした。

左:桜華純子さんと右:高橋恵さん
左:桜華純子さんと右:高橋恵さん


西原社長は最初わたしの本を100冊かってくださり、講演の機会をくださった方です。忘れられない方です。西原社長、良いお話のご紹介をいただきありがとうございました。

西原 宏夫さんのご紹介
(株)にしはらグループ入社。平成元年(1989年)から平成30年(2018年)までの30年間、
(株)にしはらグループの社長を務める。2018年10月より会長に。
別会社のデザインルームワン(デザイン、広告、看板)の社長も兼務。
2018年11月より、塾長として「西原ゼミ」を開講。現在3か所で月に3回から4回の勉強会を開催。
2009年8月からメルマガを始め、現在まで毎日アップし続ける。Facebookフォロワー約2万人、アメブロフォロワー1.5万人、メルマガ読者1.5万人、ツイッター7000人他。総計約6万人。

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【人の心に灯をともす】西原 宏夫さん
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2 thoughts on “おせっかいな看護師さんの一言「人に手を振るということ」

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      朝から素晴らしい心のやりとり感動をありがとうございます。

      私は近くの老人ホーム前を通る時、ガラス越しに通りをご覧のお婆ちゃまに会釈とお手振りをしています。

      ニコニコとお互い一緒に、会話は無くとも心の会話を
      幸せな一瞬です。

      • Author gravatar

        山口様 コメントありがとうございます!
        山口様の老人ホーム前を通る時、ガラス越しに通りをご覧のお婆ちゃまに会釈とお手振ることも
        すばらしいですね。心温まるお話をいただきましてありがとうございました!

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