こんにちは、一般社団法人おせっかい協会です。今回は、おせっかいコンテスト2024エピソード部門【救ったで賞】受賞作品「よだれ」についてのご紹介です。
目次
1.娘と共に配偶者のDVから逃げて、とある島へ移住した先での出会い
ちょうど一年程前。私と娘は配偶者のDVから逃げて、とある島へ移住しました。島民は数百人、島の保育園は一ヶ所しかありません。私は、保育士資格があったため、保育園経験が無かったものの、配属が保育園となりました。
娘と同じ歳の子で、少しのんびりさんだけどとても優しい子がいました。3歳で未だヨダレが出たりもしていました。すぐに娘とも仲良くなり、私も先生として、娘の保護者として、気になる存在でした。
2.不穏な噂を聞き、思い切って声をかけてみてわかった家族の状況
一ヶ月が過ぎた頃。その子の家庭内が不穏であると耳にしました。本来なら園側やら行政が動くのが普通であるのに、島ならではと言いますか、周囲は何も変わりません。その子が登園しても、突然泣いてみたり、のんびりさんが更にのんびりさんになってみたり。
まだ挨拶程度だったお母さんに、思い切って「大丈夫ですか?」と聞いてみました。数日後、お母さんがうちに来ました。今ある状況を、教えてくださって、やっぱり子どもの前でも夫婦喧嘩はエスカレートしている様子…でもまだ関わって一ヶ月…その日は、「いつでもまた来てくださいね」と言って終わりました。
3.顔にアザを作ったお母さんを、このままじゃ危ない、子どもも幸せじゃないと説得
数日後、顔にアザを作ったお母さんが子どもを園に連れて来ました。父親は、そのまま出張に出かけた様子。「今だ」と、私は(勝手に)思いました。夜、お家に訪問して、「まだ知り合って二ヶ月の仲で、厚かましいのは重々承知です。でも、このままじゃ危ない。子どもも幸せじゃない。とにかく今夜一晩で荷物をまとめて、ご主人が戻る前に島を出て」と説得しました。
それからの怒涛の時間…
子どもたちは楽しい時間…
4.嬉しい再会。お母さんが笑ってる!お子様もちょっと成長してる!
それでも、少し前に私自身自分のあれやこれやしていたこともあり、なんとか荷物はまとまり、翌日には荷物を送り、母子は無事島を出ました。私も、その後諸事情で島を出ることになりました。しかしつい先日、母子に会うことができました。お母さんが笑ってる!お子様もちょっと成長してる!!嬉しかったです。良かったです。本当に。
5.直後は「出しゃばってしまったな」と思ったけれど後悔はない。心から、本当に良かったなと思えるおせっかい
その後の色々については、徐々に進めている様子。島を出してやった直後は、「関わりが浅いのに人様のプライベートに随分と出しゃばってしまったな」と思い返していましたが、後悔はありません。
久しぶりに見た、お子様の、笑った時に出ていたヨダレも、気付いたら出なくなっていて、短時間ですが月日の流れを感じました。心から、本当に良かったなと思えるおせっかいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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