相手のための行動「なんとかしなくちゃ」が大切！小さなおせっかい物語

　　みなさんこんにちは、一般社団法人おせっかい協会の高橋恵です。今回は、私が会社を創業して間もない頃のお話をさせていただきます。相手のための行動「なんとかしなくちゃ」と思ったエピソードとなります。見返りを求めない、とっさの行動が後のご縁につながった、私の小さなおせっかい物語となります。

人のために役立つことは「気持ち」と「行動」が優先
大手企業へ「当たって砕けた」訪問営業
相手のための行動「なんとかしなくちゃ」が大切
見返りをもとめない行動のつもりが「仕事の依頼」に
人間の心に残る小さなおせっかい物語

1.人のために役立つことは「気持ち」と「行動」が優先

人のために役立つことは「気持ち」と「行動」が優先　写真はスカイツリーと朝陽が重なっている様子

　常々思うことですが、「仕事をください。仕事をください」と自分の気持ちだけ先走っていても、仕事はやってきません。その逆なのです。困っている人がいる。その困っている人のために役立つことをしたいという気持ちと行動が優先すれば、必ずチャンスは来るものです。ここからは、私の小さなおせっかい物語となります。

2.大手企業へ「当たって砕けた」訪問営業

　相手のための行動「なんとかしなくちゃ」この精神は会社の創業時、仕事もなく困っていた頃、その方から学んだことでした。何とか PR の仕事をやらせてもらえないかと必死で営業したものの、「当社は、今お願いしている PR 会社で満足しているし、あなたのやる気は認めるけれど、実績のない会社に切り替えることは残念ながらできません」とあっさり断られてしまったのです。

　それは当然のことでした。社長の口から出た PR 会社は、日本で一番有名な大手 PR 会社でしたから、できたばかりの名もない会社に、リスクを背負ってまで切り替える必要など全くありません。当然、全く手応えがないまま話は終わりました。

3.相手のための行動「なんとかしなくちゃ」が大切

　その帰り際、社長はご自分のデスクで何かを切ろうとされていたのですが、ふと手に持ったカッターナイフで、誤って自分の指を切ってしまったのです。「大丈夫、大丈夫。ではまた」と言いながら見送ってくれたのですが、ハンカチで押さえて痛々しい姿がどうしても気になって、「なんとかしなくちゃ」と思い、その会社を出た途端、走って薬局を探し回り、ようやく見つけた薬局で包帯と消毒液、そして塗り薬を買って社長に届けました。よく考えれば、大きな会社なのですから、救急箱ぐらいあったと思います。きっと包帯も薬もあったことでしょう。

　でもそんなことは頭に浮かばず、社長の痛々しい姿だけが目に焼き付き、「なんとかしなくちゃ」と必死だったのです。余計なおせっかいだったかもしれませんが、社長は笑顔でそれを受け取ってくれ、深々と頭を下げてくださいました。